HDDのデータを完全に消去する cipher.exe

 ハードディスクを廃棄するのに、情報漏洩が心配だったのでハードディスク削除するツールを探してみました。とは言え捨てる物にお金をかけたくないのでフリーの物を探していたら、Windows7には標準でcipher.exeと言うツールが入っている事が判明。コマンドプロンプト画面(Windows以前の黒白画面)での操作となるが変なアプリを入れるより安心で危険性も少なそうなので試してみました。


cipher.exeについて

 cipher.exeは、Windows7に付属しているNTFSの暗号化機能を管理するソフトでデータの消去はその機能の一部。消去機能はもともと法人が使う機能なので確実に消去できるよう3行程あり、1回目は0で埋め(0x00)、2回目1で埋め(0XFF)、3回目はランダムデータを書き込みます。

全消去時の制限事項は2つあり
1.NTFSでフォーマットされたディスクしか使えない(他形式でもNTFSでフォーマットしてから使えばOK)
2.未使用部分のみデータ完全削除するので。はじめに全ファイルを削除しなければならない。ゴミ箱の中身や隠し属性・システム属性のファイルなどが残っているとそこは削除されない(逆にメリットで言えば、間違って別のハードディスクにcipher.exeを使ってもデータは消されないので安心ではある。)


使い方
1.捨てるハードディスクをパソコンに接続して認識させる。
2.ハードディスクの中のデータを削除する(フォーマットでもファイル単位でデリートしても可能、ゴミ箱も空にします)、cipherは使っている領域は削除しないので注意。
3.「スタートボタン>すべてのプログラム>アクセサリ>コマンドプリンプト」で起動します。
4.キーボードで「cipher /w:ドライブ名:」(例:Dとライブなら cipher /w:d:)でエンターを押すと削除開始です。
5.画面には「0x00 に書き込み中 …….」と表示され「.」は進捗状況になり。「乱数 に書き込み中」の「…」が終われば完了で、コマンドプリンプト閉じて終わりです。


感想
 160GBのIDEハードディスク2台を完全消去しましたが。容量が少ないとはいえ「0x00 0xFF ランダム」の全領域に3行程(こうてい)の書き込みには1台8時間ほどかかりました。(それほど重要なデータでは無いので2台目は0x00が終わった時点で[Ctrl]+[C]を押し cipher.exe を中断)
 実際にハードディスクのデータが本当に消えたかどうかは確認する方法が無かったのでわからないが、実行中にエクスプローラで容量表示を見たら何か大きいファイル書き込んでいるようでした。

 これで安心してハードディスクを廃棄できます。

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