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memo:もったいないお化け

以前のリビジョンの文書です


📝「もったいないお化け」の矛盾と真実

先日(2019年1月)お亡くなりになった女優の市原悦子さんがナレーションを担当したAC JAPANのコマーシャルに「もったいないお化け」が登場するアニメーションがあるのですが、

YouTubeで「もったいないお化け(昔話篇)」を久しぶりに見たら何かひっかかる事を感じたので考えてみたら矛盾があるいことに気が付きました。


はじめに

CMの内容は、お寺の和尚さんが近所の子供たちをお寺に呼び料理をふるまうのですが、子供達は嫌いな野菜を捨てたり粗末にします。その夜に「もったいないもったいない」と言う野菜の顔をしたお化けが現れ子供たち脅かし、怖がった子供たちは「食べ物は大切にしよう」と理解する道徳的な作品です。

普通に見ると子供達向けに「食べ物を粗末にするともったいないお化けが出る」と言う単純な内容なのですが、それだと矛盾があります。

それは嫌いな野菜に対して「もったいない」と感じるのだろうか?と言う点です。

「もったいない」とは「価値のある物が粗末に扱われる事に対して申し訳ないとか救いたいと思う」本人の気持ちでなので。もし子供達が「もったいない」と感じているなら粗末に扱うなんて事は絶対にしないはずです。

つまり子供達は物を粗末に扱つかったと言う罪悪感はあるかもしれませんが、申し訳ないとか救いたいと言う感情はないので「もったいない」という認識はありません。

したがって子供達目線で「もったいない」と認識してないのに「もったいないお化け」が登場するので不自然なのです。

本質

自然に解釈しようとすると、このCMは子供に向けられた物ではなく大人に向けた作品となります。

よく見ると野菜を粗末にしてる子供を前に、和尚さんだけがが困った顔をしています。和尚さんだけが「もったいない」と感じている事から「もったいないお化け」は和尚さんが生み出した物か和尚さん自身なのではと考えられます。

しかし、お化けは非現実なので現実的な目線で見ると、野菜嫌いな子供たちの親が和尚さんと協力してをなんとかしようと一芝居うっていると考えるが自然です。和尚さんがお化けの出やすいお寺に子供達を招き、わざと嫌いな野菜を出して粗末にさせ、夜中に親たちが野菜のお化け(神さま)に扮して子供達をおどかし、翌日和尚さんがそのお化けが何を伝えたかったのか説明しているのでしょう。

なまはげなどに代表される「悪い子はいねかー」みたいな教育をしているのではと思います。

つまり大人(保護者)に「子供に食べ物は大切にする事を躾けなさいと」と言うのがこのCMの本音で、番組最後のみんなの笑顔は躾けが成功すれば将来みんな明るくなりますよと伝えているのではないかと思います。(普通の子供ならお化けが出たお寺なんて怖くてすぐ帰りたいと思うはずです)

おわりに

最近は子供を脅かしたりするのは良くないとかDVとか言われかねないのでCMの方法はNGかもしれせん。「もったいない・食べ物は大切にする」と認識させるには野菜を食べる事でのメリット(賢くなるとか力が強くなるなど)などを伝えたり、食べるとサンタさんがプレゼントくれるよ!とか良い方で使えればよいのだろうか?

おわりに2

脳から考えると「叱る・脅かす・軽度な肉体への痛み」などで恐怖や不安を与える事は教育上必要不可欠だと考えます。もちろん同時に「優しくする・ほめる・あたまを撫でるなど肉体への快楽や安心」などとのバランスも重要です。(暴力を推奨しているわけではありません)

子供に限らず大人の脳でさえ悪いとわかっていても痛み・恐怖・不安を経験や学習をしなければ先に進もうとはせず現状維持や楽な方法を選ぼうとします。例えば自然災害への備えが良い例で、自然災害が発生した地域と発生しなかった地域を比べると発生した地域の方が防災対策の質が高い事が知られています。

最近の子供がキレやすいとか凶悪犯罪が多くなっていますが、親がやさしく育てすぎたため「こわい・やだ・いたい」といった理不尽な状況の経験や対処法の学習が不十分なため、良い対処法が思いつけずにもっとも本能的(簡単)な選択肢の「怒る」(キレる)しか選択できないのではと考えます。

memo/もったいないお化け.1549194034.txt.gz · 最終更新: 2019/02/03 20:40 by 管理者