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memo:からいは関東と関西で違う

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memo:からいは関東と関西で違う [2019/02/28 18:39]
管理者
memo:からいは関東と関西で違う [2019/03/08 08:02] (現在)
管理者 [料理の違いよる違い]
ライン 19: ライン 19:
  
 ===== 結論===== ===== 結論=====
 +(個人的な見解で史実や研究結果などに基づいていませんのでご注意ください)
  
 長くなったので結論を先に書きます。 長くなったので結論を先に書きます。
ライン 24: ライン 25:
 結論は、関西の「からい・あまい」は感情表現がメイン。関東の「辛い・甘い」は味の表現メインで、読み方が同じでも通常の使い方が全く違っています。(※会話の内容によって関東・関西とも表現が入れ替わる事があります) 結論は、関西の「からい・あまい」は感情表現がメイン。関東の「辛い・甘い」は味の表現メインで、読み方が同じでも通常の使い方が全く違っています。(※会話の内容によって関東・関西とも表現が入れ替わる事があります)
  
-(関西のからい・あまいにはひらがな表記、関東の辛い・甘い・ショッパイには漢字とカタカナ表記を使います) 
  
-(個人的な見解で史実や研究結果などに基づいていませんのでご注意ください) 
  
 ===== 初めに===== ===== 初めに=====
 +(本文では関西のからい・あまいにはひらがな表記、関東の辛い・甘い・ショッパイには漢字とカタカナ表記を使います)
 +
  
 冒頭の文章には大きな間違いがあります。関西では塩味・辛味だけでなく苦味・酸味にも「からい」を使う事があります。対して関東の「辛い・ショッパイ・苦い・酸っぱい」と使い分けができます。 冒頭の文章には大きな間違いがあります。関西では塩味・辛味だけでなく苦味・酸味にも「からい」を使う事があります。対して関東の「辛い・ショッパイ・苦い・酸っぱい」と使い分けができます。
ライン 38: ライン 39:
 (*1 関西の使い方が変わった可能性は低い、理由は言葉を増やすのは簡単だが使っていた言葉を理由もなく減らしすのは難しい、もし昔から関西でショッパイが使われていたのなら今でも使われているはず。また新しい言葉が生まれなければ従来の言葉は変化しにくい) (*1 関西の使い方が変わった可能性は低い、理由は言葉を増やすのは簡単だが使っていた言葉を理由もなく減らしすのは難しい、もし昔から関西でショッパイが使われていたのなら今でも使われているはず。また新しい言葉が生まれなければ従来の言葉は変化しにくい)
  
-===== 料理の違いよる =====+===== 料理の違いよる違い ​=====
  
 関西と関東の昔の料理を比べると、関西の京料理は山菜などの食材の味を生かすシンプルな味付けが主流、対して関東の江戸料理はシンプルな料理もありますが海産物が豊富なので派手な味や複雑な味など料理の種類が多彩だったのではないかと思います。 関西と関東の昔の料理を比べると、関西の京料理は山菜などの食材の味を生かすシンプルな味付けが主流、対して関東の江戸料理はシンプルな料理もありますが海産物が豊富なので派手な味や複雑な味など料理の種類が多彩だったのではないかと思います。
ライン 48: ライン 49:
 (*2 例えば、大根の煮物は、味を付けるのではなく大根をどうおいしく感じさせるかで調理しているので、味を指定しても大根の味は変わりません) (*2 例えば、大根の煮物は、味を付けるのではなく大根をどうおいしく感じさせるかで調理しているので、味を指定しても大根の味は変わりません)
  
-関東は料多彩なた「濃い味・薄い味」だけでは語彙が足りずコミュニケーション不足になったので「濃い味・薄い味」+「甘い味・辛い味」に加え、新しく「苦い味・ショッパイ味・酸っぱい味」が増えなど直接的な味の表現を使わなければならくなったのではないかと思います。+関東は関西よりも後発で調味の発達や味への研究進んでいた事と山菜だけでく海産物など資源から調理のパターンが増え事などから「濃い味・薄い味」だけでは語彙が足りずコミュニケーション不足になったので「濃い味・薄い味」+「甘い味・辛い味」に加え、新しく「苦い味・ショッパイ味・酸っぱい味」が増えなど直接的な味の表現を使わなければならくなったのではないかと思います。
  
  
ライン 57: ライン 58:
 昔、関西が発展した時代には味に関する研究が進んでいなかったので辛味・塩味・苦味・酸味など刺激が強くて食べにく味を「からい」と言い、甘味が強くて食べにくいものや刺激の物足りない味を「あまい」と言っていたのだと思います。つまり関西の「からい・あまい」には「まずい」の感情表現が多く含まれている感じがします。ただし人間の味覚は甘味には寛容なので「あまい」はまずいよりも「少しまずい」的な感情表現だと思います。 昔、関西が発展した時代には味に関する研究が進んでいなかったので辛味・塩味・苦味・酸味など刺激が強くて食べにく味を「からい」と言い、甘味が強くて食べにくいものや刺激の物足りない味を「あまい」と言っていたのだと思います。つまり関西の「からい・あまい」には「まずい」の感情表現が多く含まれている感じがします。ただし人間の味覚は甘味には寛容なので「あまい」はまずいよりも「少しまずい」的な感情表現だと思います。
  
-対して関東が発展した時代は、海産物など多彩な食材や唐辛子など香辛料の伝来などで味に関する研究が進んだ事で、味の刺激を「辛い・しょっぱい・酸っぱい・苦い」と言い分けるようになり、「からい」にだけ「まずい」と言う感情表現があるとこの会話で使いにくいので「辛い」にはまずいと言う意味持たなくなったのではないかと思います。+対して関東が発展した時代は、海産物など多彩な食材や唐辛子など香辛料の伝来などで味に関する研究が進んだ事で、味の刺激を「辛い・しょっぱい・酸っぱい・苦い」と言い分けるようになり、「からい」にだけ「まずい」と言う感情表現があるとこの会話で使いにくいので「辛い」にはまずいと言う意味持たなくなったのではないかと思います。
  
-生粋の関西人関東人にはあった事がありませんが、関東系の父方の家と関西系の母方の家を比べると、関西のは「からい・あまい」と言う時には顔をしかめ不快感を示す事が多く普段はあまり「からい・あまい」と言わない印象があります。対する関東のは不快感を示す時以外にも日常的に「辛い・甘い」を使っています。+私は生粋の関西人関東人に合いがいないので正確な事は言えませんが、関東系の父方の家と関西系の母方の家を比べると、関西家では「からい・あまい」と言う時には顔をしかめ不快感を示す事が多く、雰囲気的には「痛い」と同じ使いかたのようで普段はあまり「からい・あまい」と言わない印象があります。対する関東家では不快感を示す時以外にも日常的に「辛い・甘い・ショッパイ・・」を使っています。
  
 ===== まとめ ===== ===== まとめ =====
 表にするとこんな感じ。 表にするとこんな感じ。
  
-^ ●関西 ^  ^★関東^+^ ●関西 ^  ^★関東語に翻訳^
 |からい|>|不味い\\ 辛すぎ・苦すぎ・ショッパすぎ・スッパすぎ・| |からい|>|不味い\\ 辛すぎ・苦すぎ・ショッパすぎ・スッパすぎ・|
-|あまい|>|ちょっと不味い\\ 甘すぎ| +|あまい|>|ちょっと不味い・物足りない\\ 甘すぎ| 
-^ ★関東 ^  ^●関西^ +^ ★関東 ^  ^●関西語に翻訳
-|い|>|塩味 ​苦味・味・酸味|+|しょっぱい|>|塩味(塩辛い)| 
 +|辛い|>|辛味|
 |甘い|>|甘味| |甘い|>|甘味|
  
-使いが違うので、関西と関東で意思疎通するには工夫が必要です。 +です。
- +
-文字で書く場合は、関西はひらがな表記・関東は漢字表記にするか「辛い味」と味をつけると良いです。+
  
-会話する時は双方とも標準語の「塩味・苦味・辛味・酸味・甘味」で会話すると良いと思います。+使い方が違うので関西と関東で意思疎通するには工夫が必要です。会話する時は双方とも共通の「塩味・苦味・辛味・酸味・甘味」を使うと良いと思います。
  
memo/からいは関東と関西で違う.1551346775.txt.gz · 最終更新: 2019/02/28 18:39 by 管理者