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memo:からいは関東と関西で違う

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memo:からいは関東と関西で違う [2019/02/28 18:32] – [まとめ] 管理者memo:からいは関東と関西で違う [2019/03/08 08:02] (現在) – [料理の違いよる違い] 管理者
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 +====== 📝「からい」の使い方が関東と関西で違うのはなぜか? ======
 +関西では塩味と辛味の両方を「からい」と言いますが、関東では塩味を「ショッパイ」・辛子などで強い刺激がある味を「辛い」と使い分けますが、なぜこうなったのか気になったのだろう?
 +
 +私は関東と関西の中間地点の愛知県に住んでいて、父方の家では「辛い」「ショッパイ」と使い、母方の家と自分は「からい」しか使わないので家で料理の話をする時にときどき違和感があったので調べてみました
 +
 +----
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 +
 +===== 結論=====
 +(個人的な見解で史実や研究結果などに基づいていませんのでご注意ください)
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 +長くなったので結論を先に書きます。
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 +結論は、関西の「からい・あまい」は感情表現がメイン。関東の「辛い・甘い」は味の表現メインで、読み方が同じでも通常の使い方が全く違っています。(※会話の内容によって関東・関西とも表現が入れ替わる事があります)
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 +===== 初めに=====
 +(本文では関西のからい・あまいにはひらがな表記、関東の辛い・甘い・ショッパイには漢字とカタカナ表記を使います)
 +
 +
 +冒頭の文章には大きな間違いがあります。関西では塩味・辛味だけでなく苦味・酸味にも「からい」を使う事があります。対して関東の「辛い・ショッパイ・苦い・酸っぱい」と使い分けができます。
 +
 +なぜ関西では使い分けができず関東では使い分けができるのか?
 +
 +言語学的に考えれば、関西の方が歴史的に古いので昔ながらの使い方を踏襲していて、関東ではなんらかの事情により新しい使い方をしなければならない状態になったと考えるのが自然(*1)です。そしてその事情は料理が大きく影響していると考えられます。
 +
 +(*1 関西の使い方が変わった可能性は低い、理由は言葉を増やすのは簡単だが使っていた言葉を理由もなく減らしすのは難しい、もし昔から関西でショッパイが使われていたのなら今でも使われているはず。また新しい言葉が生まれなければ従来の言葉は変化しにくい)
 +
 +===== 料理の違いよる違い =====
 +
 +関西と関東の昔の料理を比べると、関西の京料理は山菜などの食材の味を生かすシンプルな味付けが主流、対して関東の江戸料理はシンプルな料理もありますが海産物が豊富なので派手な味や複雑な味など料理の種類が多彩だったのではないかと思います。
 +
 +言葉が存在するのは意思の疎通するためで、料理で意思の疎通が必要な場面は自分の好きな味の注文したり、味の感想を聞いて次に生かすためです。
 +
 +関西のシンプルな味は人間とって理解しやすく、味の注文や感想はものすごく単純に「濃い味・薄い味」と言うだけで料理人に伝わります。また料理の味付けも味を付けているのでは無く食材の味を引き立てる味付けなので食材本来の味から大きな変更はできない(*2)ので、関東のような「甘い・辛い・ショッパイ・・・」と言う直接的な味の表現をは使う機会が少なかったのではないかと思います。
 +
 +(*2 例えば、大根の煮物は、味を付けるのではなく大根をどうおいしく感じさせるかで調理しているので、味を指定しても大根の味は変わりません)
 +
 +関東は関西よりも後発で調味料の発達や味への研究が進んでいた事と山菜だけでなく海産物など資源から調理のパターンが増えた事などから「濃い味・薄い味」だけでは語彙が足りずコミュニケーション不足になったので「濃い味・薄い味」+「甘い味・辛い味」に加え、新しく「苦い味・ショッパイ味・酸っぱい味」が増えなど直接的な味の表現を使わなければならくなったのではないかと思います。
 +
 +
 +===== 関西は感情表現・関東は味表現 =====
 +
 +関西の「からい・あまい」は感情表現が主体。関東の「辛い・甘い・ショッパイ・・・」は味の表現が主体だと感じます。
 +
 +昔、関西が発展した時代には味に関する研究が進んでいなかったので辛味・塩味・苦味・酸味など刺激が強くて食べにく味を「からい」と言い、甘味が強くて食べにくいものや刺激の物足りない味を「あまい」と言っていたのだと思います。つまり関西の「からい・あまい」には「まずい」の感情表現が多く含まれている感じがします。ただし人間の味覚は甘味には寛容なので「あまい」はまずいよりも「少しまずい」的な感情表現だと思います。
 +
 +対して関東が発展した時代は、海産物など多彩な食材や唐辛子など香辛料の伝来などで味に関する研究が進んだ事で、味の刺激を「辛い・しょっぱい・酸っぱい・苦い」と言い分けるようになり、「からい」にだけ「まずい」と言う感情表現があるとこの会話で使いにくいので「辛い」にはまずいと言う意味を持たせなくなったのではないかと思います。
 +
 +私は生粋の関西人・関東人に知り合いがいないので正確な事は言えませんが、関東系の父方の家と関西系の母方の家を比べると、関西系の家では「からい・あまい」と言う時には顔をしかめ不快感を示す事が多く、雰囲気的には「痛い」と同じ使いかたのようで普段はあまり「からい・あまい」と言わない印象があります。対する関東系の家では不快感を示す時以外にも日常的に「辛い・甘い・ショッパイ・・」を使っています。
 +
 +===== まとめ =====
 +表にするとこんな感じ。
 +
 +^ ●関西 ^  ^★関東語に翻訳^
 +|からい|>|不味い\\ 辛すぎ・苦すぎ・ショッパすぎ・スッパすぎ・|
 +|あまい|>|ちょっと不味い・物足りない\\ 甘すぎ|
 +^ ★関東 ^  ^●関西語に翻訳^
 +|しょっぱい|>|塩味(塩辛い)|
 +|辛い|>|辛味|
 +|甘い|>|甘味|
 +
 +方言です。
 +
 +使い方が違うので関西と関東で意思疎通するには工夫が必要です。会話する時は双方とも共通の「塩味・苦味・辛味・酸味・甘味」を使うと良いと思います。
  

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