PHPで文字を表示するには echo
を使用します。(print
命令やecho短縮構文などでも表示する事はできますが、通常利用であれば echo命令 だけ知っていればよいです)
文字列を出力する場合は出力する文字列をシングルクォーテーションで囲みます。
注意点は、「I'm sorry」などシングルクォーテーションを含む文字列は使用できません。(解決策は後述のダブルクォーテーションを使います)
<?php echo '<p>Hello World</p>'; ?>
結果
Hello World
シングルクォーテーション時は文字列しか出力できませんでしたが、ダブルクォーテーションでは変数や特殊文字(改行や記号などのエスケープシーケンス)を出力できます。
注意点は、文字列中の「\」「“」と「$」(変数以外で)を使用する場合はこの各文字の前に半角バックスラッシュ「\」をつけ、「\\」「\”」「\$」として下さい(半角バックスラッシュは言語設定などにより「¥」(半角円記号)と表示される場合があります)。また単純な文字列出力の場合はシングルクォーテーションより処理速度が遅くなります。
<?php $str='Hello World'; echo '<p>シングル:$str ・・変数展開不可</p>'; echo "<p>ダブル:$str ・・・変数展開可能</p>"; echo "<p>ダブル:\$str ・・・エスケープシーケンスで変数を展開しない</p>"; echo "<p>ダブル:\'\" ' ・・エスケープシーケンスでダブルとシングルクォートを表示可能</p>"; ?>
結果
シングル:$str ・・変数展開不可
ダブル:Hello World ・・・変数展開可能
ダブル:$str ・・・エスケープシーケンスで変数を展開しない
ダブル:\'" ' ・・エスケープシーケンスでダブルとシングルクォートを表示可能
エスケープシーケンス
次の文字を記述すると説明の文字が表示されます。
記述 | 説明 |
---|---|
\\ | \を表示、\x5Cの記述と同じ |
\$ | $を表示、\x24の記述と同じ |
\n | 復帰(carriage return)、\x0Dの記述と同じ |
\r | 改行(newline)、\x0Aの記述と同じ |
\t | タブ、\x09の記述と同じ |
\“ | “を表示、\x22の記述と同じ |
\' | 'を表示、\x27の記述と同じ |
\( | (を表示、\x28の記述と同じ |
\) | )を表示、\x29の記述と同じ |
\[ | [を表示、\x5Bの記述と同じ |
\] | ]を表示、\x5Dの記述と同じ |
\x?? | 文字コードから表示(??は16進数00~FF)、\x41\x42ならABと表示 |
変数や数字を直接表示する場合にはシングルクォーテーションやダブルクォーテーションは不要です。
<?php $str='Hello World'; echo '<p>'; echo $str; echo '</p>'; echo '<p>'; echo 12345; echo '</p>'; ?>
結果
Hello World
12345
.
半角ドットを使用すると複数の値を接続する事ができます。
<?php $name='山田太郎'; $age=20; echo '<p>名前は'.$name.'、年齢は'.$age.'歳</p>'; ?>
デモ
名前は山田太郎、年齢は20歳
計算が可能です。他の文字や数字と接続する場合は式を()
で囲む必要があります。
<?php $x=1; $y=2; echo '<p>'; echo $x+$y+3; //単独なら()不要 echo '</p>'; echo '<p>'; echo '答えは='.($x+$y+3).'<br>'; //他の文字と接続する時は()が必要 echo '</p>'; ?>
デモ
6
答えは=6