Xubuntu18.04LTS のインストールから一通り使用した感想です。
インストーラーはUbuntuと同じ内容で日本語表示に対応し内容もわかりやすく書いてあるので難しい点はありませんでした。HDDは約5.16GiB(5.55GB)(サードパーティ製ソフト+アップデート+スワップ)使用、インストール直後から日本語表示・日本語入力が可能です。
CPU2コア+RAM2GB環境でBIOS(UEFI)終了後からログイン画面まで約55秒でログイン後に25秒ほど待ち時間があるので1分20秒です。同じ環境でWindows10を起動すると1分35秒(65+30秒)かかるのでほぼ同程度です。
デスクトップ環境はXfceを採用し、タスクバー(パネル)がUbuntuh風に画面上部にあります。なおこのパネルは下部に移動する事ができWindows風にもできます(設定マネージャ→パネルから「パネルをロックするを解除」→パネルをを下にドラッグ)。
左上のメニューボタンでWindows98風の外観のウィンドウがポップアップします。最近流行りのフラットデザインに慣れていると古さを感じます。操作は右側のカテゴリーを選び左側に表示されたアプリ起動、ほとんどのアプリはメニューボタンも含め3クリックで起動できます。気になるはマウスの動線が左上(メニュー)→右側(カテゴリ)→左側(アプリ)と最短距離ではないので使いにくい気がします。
見た目や機能はWindowsと同じです。ウィンドウを画面端にスナップすると自動的に画面の半分や1/4で表示するウィンドウスナップ(エアロスナップ)に対応しています。小さな事ですが初期状態では最大化ボタンが+になっているので終了ボタンと勘違しそう、設定のウィンドウマネージャーからのテーマを変更する事で改善できます。
次のようなアプリがインストールされます。インターネットブラウザ・Eメール・Officeなどが登録されているので軽作業ならインストール直後から利用できます。
ブラウザ | Fiewfox | メール | Thunderbird | |
---|---|---|---|---|
メッセンジャー | Pidgin | BitTorrent | Transmission | |
オフィス | LibreOffice | ドキュメントビュワー | Atril | |
テキストエディタ | Mousepad | 付箋 | Notes | |
画像ビュアー | ristretto | スキャナ取り込み | simple-scan | |
スケジュール | Orageカレンダー | CDライティング | Xfburn | |
ゲーム | GNOME 数独 | ゲーム | GNOME マインスイーパ | |
ゲーム(39種類/英語) | SGT Puzzles Collection | 日本語入力 | Mozc | |
辞書 | xfce4-dict(日本非対応) |
設定画面はスタートメニューから2つの方法で表示できます。1つめはメニュー右下のスイッチアイコンだと設定マネージャが起動します。2つめはその上にある「設定」の項目だとメニューに項目が表示されます。設定マネージャが起動は分類され大きなアイコン表示で直感的に操作できます。個別の項目も日本語表示で統一性のあるレイアウトになっていて使いやすいです。
起動して少し待ってから「free -m」コマンドで使用状況を確認すると、メモリ2GB環境の場合で使用量(used)は356MB/利用可能(available)は1479MBなのでアプリを複数起動しても快適に使えます。メモリ768MB環境だとスワップアウトが5MBほど発生したのでスワップ無しで使うなら最低メモリ1GBは必要です。
CPU2コア・メモリ2GB環境での動作は本家のUbuntu18.04LTSに比べて軽くアニメーション効果などが無いため俊敏な反応をします。最軽量と言うほどではありませんが軽いOSです。
欠点らしい欠点の無い仕上がりになっています。本家Ubuntuが重たいとか使い勝手に慣れない場合にXubuntuをオススメします。