Knoppix8.1 のインストールから一通り使用した感想です。
日本語設定が必要なため手順が多いです。またアプリ類は個別に日本語対応が必要です。
CPU2コア+RAM2GB環境でBIOS(UEFI)終了後からデスクトップ表示までたった47秒で起動します。同じ環境でWindows10を起動すると1分35秒(ログイン画面まで65秒+デスクトップ表示まで30秒)かかるのでかなり高速である事がわかります。
左下のメニューボタンでシンプルなウィンドウがポップアップします。第一層目はオンマウスでサブメニューが開くので2クリックで起動できます。使い勝手は良いのですがDVD版にはアプリが大量に入っているので目的のアプリを探すのに時間がかかります。キーワード入力によるアプリ検索機能はありません。
アプリによってタイトルバーがあったり無かったりしますが機能的にはWindowsとほぼ同じです。またウィンドウを画面端にスナップすると自動的に画面の半分で表示するウィンドウスナップ(エアロスナップ)に対応しています。
大量にインストールはされているので色々な作業に対応できますが重複している物も多いです。英語表示の物が多く個々に日本語化が必要で、中には日本語化に対応してない物もあります。
KDEデスクトップ系の設定は1アプリになっていますが、ハードウェア設定は個別になっています。所々で少し英語表記が残っています。また一部設定は書き込み禁止になっていて変更できない事があります。
起動して少し待ってから「free -m」コマンドで使用状況を確認すると、メモリ2GB環境の場合で使用量(used)は162MBと軽量で利用可能(available)は1GB以上あるなのでアプリを複数起動しても快適に使えます。ただしknoppixは起動時点からの変更内容をメモリに保持する仕組みなので長時間起動しているとbuff/cacheが増えメモリ不足になる可能性があります。
CPU2コア・メモリ2GB環境での動作はかなり軽いです。
良い点
悪い点
軽くて色々なソフトが入っているのは良いのですが、アップデート不可や一部設定の変更できないなど普通に使うにはやや問題がありそうです。日本語環境をUSBメモリなどに構築しておくと緊急時に役立つかもしれません。