IO DATAのSSD「SSDN-ST64H」使ってみました。


パソコンが時々フリーズするのでOSの再インストールついでにSSD(Solid State Drive)を導入する事にしました。
購入したのはIODATA「SSDN-ST64H」です。東芝のOEM品で容量64GBの品です。

*商品名=SSDN-ST64H
*メーカー=株式会社アイ・オー・データ機器
*希望小売価格=26400円
*実売価格=21038円(Amazon.co.jp 4/6時点)
*大きさ(幅*奥*高*重)=約69.9×100×9.5mm×79g


SSDとは
SSDはSolid State Driveの略で半導体メモリにデータを記録するドライブの事、機械的な構造は違うがHDD(Hard disk drive)とほぼ同様にデータを記録・再生する事ができる。
HDD(Hard disk drive)に比べモータなど稼働部品が無いため「軽量・省電力・静音・低温・ランダムアクセスが早い」などのメリットがあるが、価格面では高速タイプ500GBの2.5インチHDDが10000円弱に対して64GBで約2万円ととても高価である。
2年ほど前から民生品が普及しはじめ、最近やっと性能や価格などが落ち着ついてきている。


SSDN-ST64Hを選んだ理由
SSDN-ST64HとIntelのX25-M(SSDSA2MH080G2R5)が価格帯が近くそれぞれ良い面があり迷ったが、次の3点でSSDN-ST64Hに決定した。

・X25-Mは小さいデータのランダムアクセスに強いが実際の利用でどの程度差ができるか疑問があった。
雑誌などのベンチマーク結果で4KBランダムライトはだいたいX25Mは30MB/sec、ST64Hは9MB/sec、HDDが1MB/secでありHDDとX25Mは30倍近い開きがある。別の見方をするとX25Mは4KBのデータを7500個を1秒間で書き込む(ST64Hは2250個、HDDは250個)がデータベースでの利用や長期間デフラグしていないデータなどを除けばそんなに連続して書き込む事があるかという点と、また別の見方をするとX25Mは4KBデータ1つを0.00013秒で書け・ST64Hは0.00044秒で書け・HDDは0.004秒で書けるがX25MとST64Hなら1000個でも0.13秒と0.44秒で1秒にも達していないので体感的に早いと感じないのでは?

・シーケンシャルライトではSSDN-ST64Hは140MB/sec、X25Mは80MB/sec、HDDは60~120MB/sec。
X25Mは古いHDDに勝てるが最新のHDDに負けてる状態、それに対しSSDN-ST64Hは最新のHDDより良い結果をだしている。

・SSDN-ST64Hは付属ソフトが豊富で特に惹かれたのがマッハドライブ。
マッハドライブはメモリをキャッシュにしてSSDのアクセスを見かけ上早くするもので、かつ書き込み回数を減らせるためSSDの延命化にもなる。


パッケージ
正面:空箱かと思うくらい軽い箱、大きく東芝製ドライブ採用とあり東芝のSSDが高い評価を受けている事がわかる。

右面

背面
HDDに比べ約44%起動速度がアップ、5つのソフトが添付されている

左面:使用環境はWindows7/Vista/XP

上面:フィリピンで製造

底面:1年保証

付属品
本体と説明書とドライバーCDの3つ。、デスクトップに取り付ける場合は別途3.5インチ変換マウンタを用意した方が良い。またSATAケーブルなども付いていません

本体
表面:2.5インチのHDDに比べとても軽く、装飾の無いシンプルな作り

裏面:東芝製のTHNS064GG2BBAAを採用、接続は一般的なSATA2規格の信号7ピン+電源15ピンタイプ


取り付け
この製品の説明書では、HDDの交換については概略しかのっていません。特に取り付けに関する部分はパソコンの説明書をご覧くださいとなっていますので、初めてHDDやSSDの交換しOSのインストールを行う人には難しいかもしれません。
自作パソコンの本や詳しく紹介しているホームページなどで勉強するか、パソコンに詳しい方に聞きましょう。
とりあえず、今回はOSを新規インストールするので、
(1)今繋がってるHDDのケーブル(2本)をこのSSDに繋げ変える
(2)OSを入れるためBIOSで起動順位を「CD>SSD>その他」の順番にする
(3)Windows7のインストールCDを入れ再インストール開始
(4)インストールが終わったらWindows7のCDを取り出し、起動順位を元に戻して終了


ベンチマーク
テスト環境
EPSON DIRECT Endeavor MR6500
OS / Windows7 Professional 32bit版
CPU / Core i7 860 @ 2.80GHz
RAM / PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×2 (OSの仕様により3.24GBまで認識)
GPU / ATI Radeon HD 4850
ベンチマーク / CrystalDiskMark3.0

SSDが空状態
他のドライブのOSからチェック

SSDにOSインストール後
Windows7エクスペリエンスインデックス:プライマリハードディスクが5.9から7.0にアップ。

システムドライブにすると空状態(上記)と比べ書き込みのパフォーマンスが低下している

比較用:以前ついていたHDD(SEAGATE ST3500418AS)のベンチマーク結果


まとめ
Windows7のインストール時、HDDのカリカリ音に慣れ親しんでいるためかSSDの無音動作は動いてるか心配になってしまいます。(良いのか悪いのか)

SSDにした事でランダムアクセスの速度が飛躍的に向上し、Windowsやソフトの起動をはじめ写真のサムネイル表示などが早くなりました。実際にWindowsの起動は約50秒から約30秒に短縮されました。
デスクトップの高速なHDDからの移行でこれなら、ノートパソコンの低速なHDDからの移行では体感的は何倍も速くなったように感じるのではないだろうか。

価格面では2.5インチHDDが500GBで1万円に対しSSDは64GBで2万円と高めですので、容量を気にせずお金に余裕がある方にお勧めします。

次回は付属品のSSD高速化ソフト「マッハドライブ」を試してみます。


リンク
>株式会社アイ・オー・データ機器
http://www.iodata.jp/
>SSDN-STHシリーズの製品紹介
http://www.iodata.jp/product/hdd/ssd/ssdn-sth/
>ベンチマークソフト CrystalDiskMark
http://crystalmark.info/


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