3D液晶モニター 三菱電機「RDT234WX-3D」購入

RDT234WX-3D本体
 偏光方式3Dの23型IPS液晶ディスプレイ「RDT234WX-3D」を購入したので紹介。

*商品名=Diamondcrysta WIDE RDT234WX-3D(BK)
*メーカー=三菱電機株式会社
*希望小売価格=オープン価格
*販売価格=42150円(Amazon.co.jp 7/28時点)
*発売日=2012年11月28日


パッケージ
RDT234WX-3Dパッケージ

本体
RDT234WX-3D本体

付属品
・オーディオケーブル、DVI-Dケーブル、ミニD-SUB15ピンケーブル、電源コード、3Dメガネ2種類、リモコン、電池、説明書類、CD-ROM
RDT234WX-3D付属品

入力端子
下部にミニD-SUB15ピン・DVI-D・音声入力、見えないけど音声出力が右下のネジ付近にあり
RDT234WX-3D入力端子1

左側にHDMI2系統、D端子、ステレオ音声RCA端子
RDT234WX-3D入力端子2


組立
RDT234WX-3D組立
スタンドを取り付けるだけ、高さは3段階の調整ができる。工具不用のネジが使われている。


消費電力測定
SANWA SUPPLYのワットモニター「TAP-TST8」で消費電力を測定してみました。

待機電力 0.5w

デフォルトのプリセットで一番消費電力が少ない
「静止画スタンダード」だと32.3w
(明るさ100%/音量:0/音声選択:親画面/スルーモード切)

デフォルトのプリセットで一番消費電力が高い
「動画ゲーム」だと32.8w
(明るさ100%/超解像モード30%/オーバードライブON
音量:0/音声選択:親画面/スルーモード切)

明るさでの消費電力の変化
静止画スタンダード設定
75%で29.0ワット
50%で25.8ワット
25%で22.6ワット
0%で19.4ワット

画面の色での消費電力の変化
静止画スタンダード設定 明るさ100%時

紫=33.8ワット
黄色=33.1ワット
赤・空色=32.8ワット
黄色・白・青=32.4ワット
黒=30.0ワット

 画面の色は白より黒の方が消費電力が少なそうです。壁紙の色など工夫すると省エネになりそうです。

省エネ設定
ECO設定があり、画面の明るさを下げて消費電力を下げてくれる機能ですが、あきらかに画面が暗くなるので手動で明るさ調整をした方が良いかもしれません。

静止画スタンダード設定 明るさ100%時
切り=同上
小=28.9ワット
中=25.3ワット
大=21.8ワット

その他の設定

静止画スタンダード設定時
・3Dモードでは大きな電圧変化は無いようです。
・スルーモード「切>入」で31.5ワット(-0.8w)
・オーバードライブ「切>モード1/モード2」32.8ワット(+0.5w)
・音声選択「親画面>HDMI1」30.4ワット(-1.9w)

最小の消費電力にするには
静止画スタンダード設定で、スルーモード「入」、音声選択「HDMI」にすると17.3ワットになります。
(黒色なら15.0w~紫なら18.4w)


感想

パネル
・ハーフグレアのIPS液晶パネルなので広い視野角と美しい発色があります。しかし光沢感のあるハーフグレアのため光が反射しますので置き場を選びます。
 モニターの明るさを明るくして周囲を暗くすれば気になりませんが、自分の場合はモニターの明るさを抑えて使っているのとパソコン用モニターで近距離で使うため自分の服装や手など動く物が反射して見にくいです。

3D関係
 電池不要のメガネで見れる偏光方式3Dを採用、フレームパッキング、サイドバイサイド、トップアンドボトム、ラインバイラインの方式に対応している。
 偏光方式3Dは初体験だったので3D時の解像度の低下(縦方向の解像度が片目で半分の540ピクセルになる)が気になっていましたが普通の動画であれば大きな解像度の低下は感じられません、しかし細かい文字や小さな物など部分的に凝視するとシャープさが無くボケた感じです。また以前使っていたアクティブシャッター方式3Dと比べるとメガネが軽く充電不要、正面以外から見てもクロストークが発生しない広い視野角、目の負担が少ないなど、購入時期の違いはありますが偏光方式は良い点が多く感じられました。
 便利に感じたのはリモコンの「3D奥行き調整」、立体感を増したい場合や逆に立体感を減らし目の負担を減らしたい場合など-6から+6段階の調整が手元で簡単に出来ます。
 気になったのは2点で、1点目は「2D-3D変換」はほとんど立体的に見れません。2点目はメガネの作りが悪くレンズが波打ってるので、気にしなければ気になりませんがが映像が歪みます。

超解像度
 新・超解像技術「ギガクリア・エンジンII」の効果を10段階に調整できる。
 DVDやモバイル向けの低画質の映像で試してみましたが、少し輪郭がはっきりしたかなと言う程度で驚くほどの効果は期待出来ませんでした。効果が高いのはモスキートノイズのわかりにくい自然物の映像、逆に効果が無いのは低画質や人工物(色の境界がはっきりしている物)などモスキートノイズが発生する映像でノイズも強調され見難くなりました。

0.1フレームの内部遅延と遅延時間の表示
 遅延時間と言うと液晶パネルの応答速度(本機ではGTG3.2ms)はよく知られていますが、カタログ等に表示してない事が多いのがディスプレイ内部での映像処理の時間。本機では内部遅延を表示する機能を搭載しさらにスルーモードで遅延時間を0.1フレームまで高速化しています。
 従来のディスプレイの遅延がどの程度かわかりませんが本機の2D映像でも3.6フレーム(0.06秒)もあるので従来機なら4-5フレーム(0.06-0.08秒)くらいでしょうか?アクション系のゲーマーさんには致命的です。スルーモードなら0.1フレーム(0.0017秒)でパネルの3.2ms(0.0032秒)合わせても0.0049秒。ゲーマーでは無い自分でもグランツーリスモ5をプレイしたところ違いを感じる事ができました。例えば高速コーナーなどでは今までは映像に対して少し早めに操作しないとレコードラインにつけなかったのがスルーモードなら映像に対して普通に操作すればレコードラインにつけたり、スリップした場合のカウンターステアが上手くあてれるようになりました。
※1フレーム=1/60秒(0.01666–秒)
※余談ですが1フレームの感覚として、パチンコ屋にあるスロットのリールは1回転0.75秒の21絵柄ですので1絵柄=0.036秒、2フレーム相当ですが主婦や老人でも目押し(絵柄を揃えれる)できる速度です。
RDT234WX-3D内部遅延

リモコン
 リモコンがあるのは非常に便利です。映像設定では直感的に操作できるし、メニュー画面から深く潜っていかなくても音量・明るさ・超解像度・3D奥行きの調整、映像プリセット切替・入力切替・スルーモード・3Dモードなどなど1ボタンでアクセスできます。
 特に自分の場合はゲーム機・DVDプレイヤー・パソコンが繋がっており、今までは本体の入力切替ボタンを数回押さなければならなかったのですが1ボタンで指定の入力端子に切り替えれるのが良いです。
RDT234WX-3Dリモコン

その他
 色調整(キャリブレーション)用のソフトとチャートが付属しているのである程度正確な発色にできます。ただし目視による調整のため感覚的にしか設定出来ないのでシビアな色関係の仕事では使えないかもしれません。
RDT234WX-3Dキャリブレーション
 欠点と言う程ではありませんが、本体左横の入力端子(HDMIやD端子)が隅に付いているため、一般的なケーブルを接続するとモニター横からケーブルが出て格好悪いです。端子をもう少し中央寄りに付けて欲しかったです。

総合
 パネルの反射が気になりますが「3D」に「ゲーム」に「色調」などマルチにこなせる1台です。


リンク
>三菱電機
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
>商品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/display/product/multi/rdt234wx_3d/

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