Linux Mint18.3のインストールから一通り使用した感想です。
日本語化されており手順も少ないのでそれほど難しくありません。HDD容量はMATEで6.82GiB(7.34GB)、Cinnamonで5.96GiB(6.41GB)、Xfceで6.50GiB(6.99GB)、KDEは7.33GiB(7.88GB)使用
【起動時間MATEではCPU2コア+RAM2GB環境でBIOS(UEFI)終了後からログイン画面まで約55秒でログイン後に33秒ほど待ち時間があるので1分28秒、Cinnamonは55秒+47秒=1分42秒、Xfceは60秒+30秒=1分30秒、KDEは57秒+58秒=1分55秒です。同じ環境でWindows10を起動すると1分35秒(65+30秒)かかります。
MATE・Cinnamon・Xfceは下部にタスクバーがありデスクトップアイコンなどWindowsと同じ感覚で使用できます。
KDEはデスクトップにショートカットやフォルダアイコンを設置できません、替わりに時計やCPUメーターなどウィジェットと呼ばれる小さなアプリを表示する事ができます。
左下のMenuボタンでポップアップします。
MATEとCinnamonは3列構成で左側はシステム関連、中央でアプリのカテゴリ選択をすると右側にアプリが表示されます。カテゴリはオンマウスで切り替わり前回の状態で保持され、アプリが少なければMenuボタンも含め2クリックで起動できます。
Xfceは左側のカテゴリを選択すると右側にアプリが表示されます。こちらもカテゴリはオンマウス切り替わるのでアプリが少なければ2クリックで起動できます。
KDEは中央のエリアが入れ替わるメニュー、進むにも前の画面に戻る場合にもクリック操作が必要なので他のメニューと比べると操作性が悪いです。
見た目はWindowsと同じです。ウィンドウを画面端にスナップすると自動的に画面の半分(Cinnamonは上下半分もあり・KDEは1/4サイズあり)で表示するウィンドウスナップ(エアロスナップ)に対応しています。デフォルトカラーだとアクティブウィンドウがわかりにくいです。
インターネットブラウザ・Eメール・Officeなどが最初からインストールされているので軽作業ならインストール直後から使用できます。追加ソフトはソフトウェアマネージャからインストールできます。
ブラウザ | Firefox | メール | Thunderbird | |
---|---|---|---|---|
チャット | HexChat | メッセンジャー | Pidgin | |
BitTorrent | Transmission | オフィス | Libre Office | |
画像エディタ | GIMP | 写真管理 | Pix | |
スキャンソフト | SimpleScan | 音楽プレイヤー | Rhytmbox | |
動画プレイヤー | VLCメディアプレイヤー | 動画プレイヤー | Xplayer | |
ドキュメントビュワー | Xreader | 画像ビュアー | Xviewer | |
テキストエディタ | xed | メモノート | Tomboyメモ |
起動して少し待ってから「free -m」コマンドで使用量(used)を確認すると、メモリ2GB環境の場合はMATEは352MB、Cinnamonは486MB、Xfceは293MB、KDEは445MBです。どれも利用可能(available)は1GB以上あるのでアプリを複数起動しても快適に使えます。
軽量なデスクトップのMATEとXfceでメモリを下げて起動すると、MATEはスワップが発生しない下限の1GB環境で起動すると利用可能466MBなのでメモリ消費の少ないアプリ1個程度ならスワップ無しで利用できます。Xfceをメモリ768MBで起動すると1MBスワップが発生したのでスワップ無しで使うなら最低1GBは必要です。
CPU2コア・メモリ2GB環境では、軽い順にXfce→MATE・KDE→Cinnamonです。
(KDE以外は)特に欠点らしい欠点のないOSだと思います。デスクトップ環境により低性能PCから高性能PCまで幅広く使えるのが良いです。